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コラム「サステナブル・トレンド」

「トレンド」と「サステナブル(sustainable)」とは、なんとも相反する言葉の連なりですが、今や世界のトレンドは、何事もサステナブルを見据えた動きへと傾倒しつつあります。

「耐えうる」「持続できる」という意味の形容詞である「サステナブル(サスティナブル)」ですが、近年はある種の概念として用いられることが多く、何かの前置きに「サステナブル」と一言付けば、それは得てして「地球環境を保全しつつ、持続が可能な産業や開発」などといった内容を意図します。つまりは、人類社会や経済を末永く持続可能なものにするために、そもそもの根源である地球環境に配慮した経済活動や社会活動等を営もう、という意味です。

「サステナブル」という概念のルーツは、1992年の「国連環境開発会議(地球サミット)」まで遡りますが、その動きは昨今になって加速度的に広まっています。背景として、2006年に当時の国連事務総長アナン氏がESG(環境、社会、企業統治)を投資の意思決定に取り組むことを提唱したことに加え、世界経済の覇権を握る企業が、これまで環境への影響をないがしろにしがちだった製造業から、GAFAに例えられるようなIT企業に移ったこと等が挙げられています。また日本国内においては、GPIFのESG投資が本格化したことを契機に、「サステナブル」の概念が広く浸透しました。「サステナブル」と言っても色々あって、環境配慮型のデザインを総称する「サステナブル・デザイン」、動物愛護の観点から革や毛皮を使わない「サステナブル・ファッション」、更には、希少種(マグロ等)をネタに使わない「サステナブル・寿司」などというカテゴリーもあります。この流れは無論不動産の世界にも波及しており、最近は、環境配慮型の不動産であるESG不動産に注目が集まっています。実はESGの評価を不動産鑑定評価基準に取り込もうという動きも始まっており、一体どのように反映されるのか、今から興味津々なのです。 (祐紀)

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