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CASBEE

CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)とは建築物総合環境性能評価システムの事を言い、2001年に国土交通省の主導の下、(財)建築環境・省エネルギー機構により開発されたツールであり、建築物を環境性能で評価し格付けするツールです。
省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷削減の側面はもとより、室内の快適性や景観への配慮といった環境品質・性能の向上といった側面も含めた、建築物の環境性能を総合的に評価するシステムを言います。
欧米において既に広く使用されている英国の BREEAM や米国の LEED等を追う形で開発がなされ、実用化されています。

CASBEEの活用実績では、大阪府、愛知県、神奈川県、京都府等の府県の他に、大阪市、名古屋市、横浜市、京都市、さいたま市、広島市、福岡市、札幌市、広島市等の市を含めて、21の自治体がCASBEEの導入を決めています(2010年4月現在)。
名古屋市を例にとると、名古屋市においてはCASBEE名古屋という自治体独自の項目付けを付加したフォーマットを採用しており、床面積 2,000平方メートルを超える建築物の新築・増築・改築をする建築主に対し、届出を義務付けております。
また、一部金融機関においてはCASBEEのラベリングに応じて住宅ローンなどの金利優遇が受けられる場合があります。

CASBEEの評価方法の概略としては、敷地境界等により定義される「仮想境界」の内外をそれぞれ区別して評価することにより、「Sランク(素晴らしい)」から、「Aランク(大変良い)」「B+ランク(良い)」「B-ランク(やや劣る)」「Cランク(劣る)」の5段階にラベリング(格付け)されます。

仮想境界の内部:建築物の環境品質・性能 Q(Quality)

仮想境界の外部:建築物の外部環境負荷  L(Loadings)

CASBEEは本来、自己評価のためのシステムとして開発されましたが、自治体の活用等において様々な利用が進んでおり、自己評価における評価結果の妥当性が問題となる場面も増えつつあり、CASBEEの適正な評価と運用を促進するため、CASBEEに関する一定の知識を有している者を、CASBEE評価員として認め、登録する制度を設けています。

日本ヴァリュアーズでは、CASBEE評価員により第三者の立場から物件の調査・評価を行い、環境対応不動産に対するラベリング、環境対応不動産化に対するコンサルティング等をご提供することが可能です。
また、ご希望に応じてCASBEEフォーマットにより、鑑定評価書内においてCASBEE(簡易版)のラベリングを記載することも可能です。