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戸建住宅と環境②

「戸建住宅と環境」をテーマに、第二回は水口が投稿します。
初回の投稿にもありました住宅版エコポイントについて少し掘り下げようと思い
ます。
住宅版エコポイントは新築住宅でも30万ポイント(30万円相当)であり、そのイン
パクトは小さいかも知れませんが、ハウスメーカーや住宅分譲業者は、この制度
が追い風となって住宅販売数が増えることを期待しています。各社とも「住宅版
エコポイント対応住宅」を商品の売りにし始めています。
なおエコポイントは現時点では対象期間が限定的(新築の場合は平成21年12月8日
~平成22年12月31日に建築着工したもの)となっています(短いですね…)。
この「住宅版エコポイント対応住宅」とは、具体的にどのような住宅なので
しょうか?住宅版エコポイントの中身を見ていきたいと思います。
~主には断熱性の高い住宅にすること~
調べてみると、エコポイント対象となる工事と基準(新築)は、
①省エネ法のトップランナー基準相当の住宅(非木造住宅)
②省エネ基準(平成11年基準)を満たす木造住宅
となっています。
①は②よりエネルギー消費量を10%程度低くする必要があるとのことです。
これらの基準を見ると、結局は「断熱性を高める」という所に行き着きます。
断熱材はグラスウール等の断熱効果の高いものを使い、窓は二重サッシか複層ガ
ラスにして断熱性を高め、冷暖房負荷を低減させるという話しです。
正直私は「それだけで良いの?」と思ってしまいました。
私のイメージとしては太陽光パネルを付けたり、エコキュート・エコジョーズを
付けたり、照明は全てLEDで、節水設計のバス・トイレにして…と言うイメージで
したが、意外とそういう事が求められている訳ではありません。
ということは?
◇結局基準が緩いから30万円相当しかポイントが付与されないのか?
◇それともエコにつながる(エネルギー消費量を減らす)のは、ニアリーイコール
断熱性を高めるということなのか?
と言う疑問が湧いてきます。
調べてみると、家庭で電気を多く使用する製品のトップはエアコンでした(約25%
だそうです。次は冷蔵庫と照明器具がそれぞれ約16%)。なのでエネルギー消費量
を減らすためには、断熱性を高めるのが手っ取り早いということになります。
勿論、冷暖房エネルギーの消費量を減らすためには断熱材だけではなく、熱交換
換気の採用等も必要です。これも共同住宅のエコポイント対象基準の要件(断熱
性能以外の要件)として記載されています。
やはりエコ製品を付けるだけでエネルギー消費量が減るという訳では無いかと
思います。ただ、例えば家庭で電気を多く使用する製品の一つである照明器具な
どについては、LED照明の採用、人感センサーの採用(付けっぱなし防止)などを
要件にすれば、そこそこのエネルギー消費量削減になるのでは?と思ってしまい
ます。
それを考えると「エコポイントの基準が緩いのでは?」とも思いがちですが、照
明やその他エコ製品は住宅の本体ではなく設備なので、それをエコポイントの基
準にするのは難しいのでしょう(後々、非エコ製品への交換もできてしまう部分
なので)。
エコとは何かと考えると、エネルギー消費量を減らすことだけでは無いとも思い
ます。ただ、エネルギー消費量を減らすことはCO2を減らすことと同じベクトル
の話しなので、地球温暖化防止対策としては最良なのかも知れません。
なお、住宅(のみならず建築物)がエネルギーを消費するのは、利用(運用)してい
るときだけではなく、解体時・建設時にも大きなエネルギー消費が起こっていま
す。建設に際しては、その建設資材の製造時にもエネルギーが消費されます。
それを考えると、造ったものを長く使うというのは、とてもエコな行為と言えま
す。ということは建物(特に躯体?)の耐久性は高い方が良いですね。
建物の耐久性も本来はエコポイント基準に加えられるべきものかも知れません。
色々と考えると、もう少し基準を増やしてポイント上限も増やす余地はあるよう
な(あったような)気がしています。
そうすることで環境(地球)にも住宅購入者(お財布)にも優しい結果になれば、住
宅版エコポイントはもっと充実した制度になる(なった)のではないでしょうか。
この制度は始まったばかりなので、これからどのような効果が出てくるか、どの
ように制度がカスタマイズされていくか(対象期間の延長・あるいは制度恒久
化、基準改定、ポイント上限のアップ等)、今後も期待しつつ注目していきたい
と思います。

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