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屋上緑化・壁面緑化

 先ごろ、国土交通省が公表した調査結果によると、2011年に新たに整備された屋上緑化は約25.2ヘクタール、壁面緑化は約8.9ヘクタールで、壁面については調査開始以来過去最高の施工面積とのことです。

この調査は、全国の施工業者にアンケートを行った結果で、すべての施工実績が反映されたものではないものの、概ねの傾向がつかめる調査との位置づけです。

 

 私も、日頃の不動産評価の現場において、建築物の屋上緑化や壁面緑化を目にする機会は年々増加していると感じます。人工的で無機質な建築資材むき出しの状態に比べ、屋上や外壁に緑が配置された様子は、視覚的に優しく、環境への貢献も見込まれます。また、屋上・壁面緑化にはCO2削減や美観形成の他に、断熱、室内の温度・湿度調整、吸音効果、防風など様々なプラス効果が認められています。

 反面、緑化完成に手間と時間がかかり、入念な維持管理が欠かせないというマイナス面が指摘され、さらには建物デザインの自由度が低く美観上の制約が多いことや、そもそも意匠性が無いといった意見もあるようです。

 

 評価の現場においても、屋上・壁面緑化に問題点は見られ、対策が必要と感じる場面も少なくありません。よくあるのは、建築条例等を満たすために設けられた緑化スペースで、竣工時には整然と手入れがなされていたものが、その後はほとんど世話をされずに植物が枯れているようなケースです。工場・倉庫、ロードサイド型の商業施設等でよく見られるケースですが、ここでは、義務的に設けられた緑化施設を維持継続させるための仕組みやルールの必要性を感じ、建物緑化の推進は施工後の維持管理と併せて計画的に行うことが望ましいと思います。(小室)

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