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バイオマス視察ツアー

有限会社水野不動産鑑定所の水野です

あけましておめでとうございます。

今回は岐阜からお送りいたします。

 

先日、鑑定士協会の研修にてバイオマスの視察ツアーに参加してきました。

前回の私の文章でチラッと書いたのですが、岡山県の真庭市が近年バイオマスタウン真庭として脚光を浴びています。

バイオマスとは生物資源(bio)の量(mass)を表す概念であり、一般的には「再生可能な、生物由来の有機性資源であり、化石資源を除いたもの」の事です。バイオマスにより生み出されるエネルギーは生物資源から得られるエネルギーであり、再生可能であるため循環型社会の構築への手掛かりとなるとともに、二酸化炭素を吸収する植物を利用する場合にはカーボンフリー社会の実現等のメリットも考えられ、現在使用されている化石燃料に代替する燃料として注目されています。

一重にバイオマスといっても多くの種類がありますが、大きく分けると生ごみ、製材残材等を利用する「廃棄物系バイオマス」、麦わら、間伐材等を利用する「未利用バイオマス」、トウモロコシ、サトウキビ等を利用する「作物資源バイオマス」の3種類に大別され、有機物であれば概ねバイオマスのエネルギー資源となります。

 

さて、今回の研修地は岡山県真庭市ですが、なぜ真庭市にてバイオマス??とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

真庭市は岡山県北部に位置する人口5万人程度の市であり、2005年に9町村の合併により誕生しました。市域の80%弱が森林で被われ、森林の70%以上がヒノキ(ミマサカヒノキ)の山林であるなどの理由から、周辺地域では古くから林業が盛んであり、現在においても市内に原木市場3市場、製品市場1市場、製材所30社が存しています。この林業~製材業の行程の中で間伐材、樹皮、木くずが大量に排出されます。以前は廃棄物として処理され、未利用であったこれらの生物資源をバイオマスに利用できないかということから、地域住民主導の下、官民が一体となって研究を進めてきたのです。

そもそも国内の林業は木材の輸入自由化、円高の進行により木材価格が大幅に下落したことにより衰退の一途を辿っており、これにより危機感を募らせた地元のリーダーが集まり、1993年より会議を重ねてきた成果と言えます。

 

今回の研修では、森林組合、原木市場、製材所、集成材メーカー等を12日で巡ることで、間伐材、樹皮、木くず等を燃料とするための加工工程、加工されたペレット、チップ、おが屑、それらを利用した発電工程を見学し、循環型社会、地域の特色の生かし方、地方の在り方等を学ぶことができました。

その他に、森林組合においては山間部の環境、山林管理、山林作業及びそれらの育成について詳しくお話を伺うことができました。また、原木市場においては市場の流れ、市場の役割等についてお話を伺い、スギ山林の山元価格(皆伐をした際に山林所有者に入る金額)1ha当たり数万円と最盛期(1980)0.4%!!程度の価格まで下落しているとの衝撃的なご意見まで伺いました。製材所においては実際の丸太の状態から、乾燥までの工程を見ることができるなど、バイオマス以外の工程においても非常に有意義な研修でした。

 

 原木市場.jpg

 

一般的にこういった研究、取り組みの多くは公共団体からの補助金を基に運営されており、真庭に関しても例外ではありません、しかしながら真庭では補助金を不要とし独立した運営が可能となるようなシステム作りに力を入れているとのことであり、お話を伺った多くの方々の中にその自信を伺うことができ、林業経営が難しい局面を迎える中全員が常に前を向いている姿に感銘を受けました。

真庭市には良好なヒノキが植生する広大な山林の存在、国内有数の集成材メーカーの存在等の面で成功する土壌はあったかと思います。しかしながら、国土の66%が森林であり先進国の中で有数の森林大国である日本においてこういった取り組みが広がれば、国としての大きなプロジェクトとなり、サスティナブル社会の実現だけでなく、地方における雇用の増大、国産材の消費、山林価格の上昇等の付随的な効果も期待できるのではないでしょうか。

 

真庭市内には完全混浴露天風呂である「砂湯」を有する湯原温泉郷、古い街並みの趣を残す城下町勝山地区、B1グランプリにも輝いたひるぜん焼きそばを食べることができる蒜山地区等その他の見所も満載です。

興味のある方は一度ツアーに参加してみてください。

http://www.biomass-tour-maniwa.jp/

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