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不動産と環境③

「不動産と環境」をテーマに、第3回は水野が投稿致します。
社内の方はご存知かと思いますが、私の実家は岐阜県にあります。
岐阜県と言えば国内でも6番目に面積が大きい県であり、その面積は約
10,621.17k㎡(1,062,117ha)、その内863,394ha(約 81%)が山林と、広大な面積の
山林を有しています。
・・・・・そうです。今回は山林のお話です。
4月の末になりますが、読み物に目を通していたところ、Softbankの携帯電話の
話が載っていました。内容自体はSIM Lockの解除をSoftbankが嫌がっているとい
う話だったのですが、SoftbankがSIM Lockの解除を嫌がる理由として、携帯電話
機を分割払いの形で売却し、その割賦債権を証券化しており、そのスキームが崩
れる・・・云々・・・とのことが記載されていました。
電話機種代が証券化されているとは考えてもいなかったので、純粋に面白いと思
いました。
確かに、定期的に入ってくる収入があるならば証券化は可能かもしれません。
その後、ゴールデンウィークに長期の休暇を頂いたので、実家でのんびりしてい
ところ、ふと思い付きました。山林の証券化です。定期的な収入の原資は、二酸
化炭素排出権の売却です。
次のブログはこのネタでと思い、いろいろ調べました。
独立行政法人森林総合研究所によると、森林の林木(幹・枝葉・根)が吸収する炭
素の平均的な量は、スギの木で40年の累計79トン/ha(1ha= 10,000㎡)、ヒノキ
で40年の累計76トン/haとのことです。
これは炭素の量なので、二酸化炭素の重さにすると、スギで290トン/ha、ヒノキ
で279トン/haとなります。炭素の吸収量は樹齢にもよるのですが、既に木がある
程度生育している山林であれば概ね平均を取ることができます。
従って、スギの場合においては40年生育させるとして、平均年間7.25トン/haの
二酸化炭素排出権を保有していると主張できるのではないでしょうか。
排出権の価格はかなりの乱高下を繰り返しており、おおよそ1,000円~3,000円/
トンで取引されています。
2009年の動向としては1,500円/トン程度が一つの目安となっていたようですが、
今回は2,000円/トンで考えたいと思います。
以上より、年間で14,500円/haの収入になります・・・。
このスキームのリスクとしては山火事、崖崩れ等がありますが、大きなリスクで
はないでしょう。
従って、還元利回りを4.0%程度で考えたとすると、排出権評価額は362,500円/ha
です。
見切り発車でこのネタを始めたものの、この金額には驚きました。正直お金にな
りません。
但し、国内にいくらでもある1㎡=100円程度の山を前提とすれば、1ha=
1,000,000円、排出権を加算して1,362,500円/haと、山林の価格が1.3625倍にな
るということです。
検索していたら、岐阜県に約60万円/haで販売中の山がありました。約40haあり
ます。
この山で考えると、単純には24,000,000円の山が38,500,000円(1.6倍)になります。
ちなみに、日本の企業で最も山林を保有している企業が王子製紙で、183,000ha
所有しています。単純にこの流れで考えると、資産の評価額が約663 億円増加し
ます。
1981年時点で6,000円弱/本(林齢40年)であった立木スギの価格が2006年時点で
900円弱/本となっており、森林所有者の収入は減り、林業経営の意欲も減退して
います。
不動産と環境を結合させることで山林にこのような需要が生まれ、それに付随す
る管理人の需要等も発生し、山間部の景気が好転、全員がWinWin・・・となって
ほしいものです。

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