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「環境都市の体現」~岐阜大学跡地の整備基本計画

水野不動産鑑定所の水野です。

今回は岐阜からお送りいたします。

故郷で一旗揚げようと10月に東京から岐阜へ引っ越しました。
東京や名古屋と比較すると、情報量が少ないのか、環境というキーワードを聞く機会が圧倒的に少なくなりました。
その少ない機会の中でも、なかなか興味の持てるネタがあったのでご紹介します。

先日、岐阜市が岐阜大学医学部等跡地の整備基本計画の一環として、中央図書館、市民活動交流センター、展示ギャラリー等の複合施設の設計者を、公開プレゼンテーションにて選定しました。
第二次審査通過者もそうそうたる顔ぶれであり、有名建築家の生のプレゼンが岐阜で見れるということで、喜び勇んで見に行きました。

今回の開発のコンセプトの一つに、「新たな自然環境と良好な景観の創出・・・環境都市の体現」なるコンセプトを掲げていたこともありますが、建築家3名のプレゼンの中にはかなりの部分で環境にどう配慮しているかが織り込まれていました。
聞いていて記憶に残ったこととしては、以下の2点です。
①環境への配慮方法は多岐にわたり、地域によっても異なる。
②建築家の世界において、環境配慮はある程度標準となっている。

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①建築家の方々はさすがクリエイターという感じで、様々なアイディアを出されていたのですが、その中で最も面白く感じたのは地域性です。
計画地はJR東海道線岐阜駅の北側約2㎞程度に位置し、北側約300mには一級河川である長良川が流れています。
また、東側には頂上に岐阜城が鎮座する金華山も特徴の一つです。
まず、この開発地域の特徴である一級河川への接近性では、長良川の豊富な伏流水を使用することを提案されていました。
実際の使用方法としては、冷暖房に使用する(床下に冷水・温水を這わせる、屋根への散水、打ち水)、WC用の水として使用する等様々な使用方法です。
次に、東側に山があることで、風の流れに特徴があるのか、季節によって異なる風の向きがあるとのことで、各季節の風を使用することで冷房、室内換気を季節に応じて行うとのことでした。
その地域、その土地に応じて建物が変わるのと同様に、環境へのアプローチも変わるというのは、不動産鑑定にも繋がる興味深い内容でした。

 

3人のプレゼンを聞くと、どの建築家の方も当たり前のように環境配慮を前面に押し出し、バリエーション豊富な方法論を論じていらっしゃいました。
中には、自然エネルギーを使用し、消費エネルギー1/2の建築を実現する案もありました。
確かに、今回のコンペは公共施設のためのものであり、コンセプトにも「環境」が織り込まれており、事業用の店舗や事務所、共同住宅等とは若干ニュアンスは異なるものと思われます。
しかし、話を聞いていると環境への配慮の方法は多数あり、建築家の世界では既に標準であるものと感じました。
この不景気の中、環境へ回すお金や心の余裕が無いのはよくわかりますが、せっかくの技術、アイディア、知識があるのですから、自用・貸家、新築・リフォームにかかわらず、意識していければと思います。

 

今回の公開プレゼンテーションは、入場無料ということもあって、定員500名の会場に1,500名が集まり、会場に入りきらない方々が会場外のホールに設置されたTVにも群がるほどの人気でした。
大部分の方が建築関係及び建築系の学部の大学生(中には深夜バスで来たと言っていた学生もいました。)だとは思いますが、これだけ集客があるならば開発予定の物件の良い宣伝にもなり、環境建築物への宣伝にも一役買う良い公開プレゼンテーションだったのではないかと思います。
このような取り組みが続き、市民、県民、国民の環境への意識が変化することを願います。

上記開発に興味がある方はこちらへ>>

以上

 

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