03-3556-1702(東京)
052-950-2771(名古屋)

震災後のエコについて思う

東京本社の中澤です。

 

この度の震災により被害を受けられた皆さま、また、被災地に所縁の深い

ご関係の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

 

今回の震災ではあらためて資源の有限性について強く意識させられました。

被災された方々を慮れば、本当に小さなことですが、電力とガソリンの供給危機というものを、この3週間、私も経験しました。東京は街中が全く異なってしまったかのように、暗くなりました。そしてガソリン不足はほぼ解消されてきたものの、一時的に制限付きの供給となり、週末を中心に往復350kmほどのクルマ移動をしている者としては、深刻な状況が続いています。また、実家は計画停電第5グループに属し、数回の停電が実施されているほか、唯一の電車アクセスは震災当日からずっと運休状態です。先日は群馬県で計画停電中にクルマ移動しており、信号機のブラックアウトも経験しました。自宅のマンションは今のところ計画停電対象地域外ですが、停電になれば生活に関することすべてが電力依存のため、水もガスも使えません。機械式駐車場のカーリフトが停止すれば、クルマという足も自由に使うことができません。

 

非現実的過ぎて、想像もしなかったライフラインの問題が、現実になりました。そして危機はすぐそこに、近くにあることを意識しながら、これから私たちは暮らしていくことになります。

 

会社でも自宅でも、節電を皆真剣に考え、実践しています。想定外の大規模停電が起こるリスクを身近に感じ、「必要に迫られて」節電をしています。温暖化問題、CO2削減といったある種目に見えない危機に対して今まで意識してきた「エコ活動」、「省エネ活動」と、全く違う次元で今、資源の有限性と向き合う自分がいます。

 

不動産の被害は都内でも甚大だったと言わざるを得ません。軽重合わせれば、何もなかった、と言い切れる不動産はないのかもしれません。私のマンションでも、専有部、共用部ともに内装のクロスに複数のクラックが入りました。湾岸・埋立部では液状化による被害も相当深刻です。

これからは、当然ながら、今まで以上に災害に強い不動産にスポットが当てられることになるでしょう。災害に強い不動産というのは、耐震性能だけではないんだということを本当に考えさせられます。電気やガス、水資源といった点では、やはり有限性、そしてこれらの突発的な断絶リスクを、最大限に考慮したデザイン、構造、工法がより一層求められていくことでしょう。電気、ガス、石油に頼りすぎない冷暖房性能、電力による垂直移動に頼りすぎない動線計画、あるいは一部資源が滞った場合における代替性確保、といった部分が非常に重要になってくるでしょう。今後電力不足は数年あるいは数十年をかけた問題になるとも言われています。そして皮肉にも、2011年が、日本が世界の先頭を切って「結果的な」CO2削減に向かい大きく前進する元年になると思われます。

 

 

先日、深夜の討論番組を見ていましたら、「必要な時に必要なだけ電気を使えるのが先進国の条件だ」という発言に触れました。瞬間的には100%否定はしませんでしたが、やはりそれは違うと思います。これからの先進国の条件というのは、資源の有限性を常に意識しながら、必要とするエネルギーレベルを極力低水準に抑え、またエネルギー断絶時にも生産活動を低下させないようなパラダイムに向けた知恵と技術、そして精神を有するかどうかだと思います。

 

 

Related Posts

Sorry, the comment form is closed at this time.