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各務原市にみる「公園都市」

水野不動産鑑定所の水野です

今回は岐阜からお送りいたします。

 

私が現在居住し、業務を行っている岐阜県各務原市は人口15万程度の地方都市です。

その各務原市の都市としてのビジョンにおいて「夢のある都市」という大きな題目を掲げております。その題目の下に続くのが、「公園都市」「共生都市」「快適産業都市」という項目なのですが、今回はその中の「公園都市」に注目します。

「公園都市」というと市内に公園をたくさん作る事では?と思われると思います。全くその通りです。

1997年に現在の森市長就任時に約95万㎡あった都市公園が、2007年までに193万㎡となっています(旧羽島郡川島町含む)10年で倍増です。私が大学で各務原を離れ、鑑定士受験のためTACに籠り、東京で鑑定をしていたちょうど同時期に故郷の公園の面積が倍増しているとは思ってもみませんでした。

各町内に中小規模の公園を設置するだけではなく、最大延長39kmにも及ぶ桜の回廊を製作中であり、「各務野自然遺産の森」「河跡湖公園」等10万㎡を超える公園もここ10年以内に相次いで供用開始しました。

各務原市は公園を利用し、居住のために良好な環境を作り上げてきたわけです。

 

いつもの通り見切り発車的に書き始め、分析し始めたこの内容ですが、「人口の推移」「地域の人口の状況」「世帯構成」「転入・転出動向」等々をいくら分析しても、目的としている「公園が増えたから~が・・・」と結論付けることができる結論になってくれません。もちろん私の分析能力にもかかっているわけですが、私の能力の範囲内では良い結論に辿り付けませんでした。

そこで、東京23区について緑被率と人口について分析してみたところ、以下のグラフとなりました。東京23区に関しては、商業性の高い都心5区を除くと、緑被率と人口の正の相関関係が見受けられます。

 

 grp.JPG

 

短絡的ではありますが、これらの結果より、緑の多い地方都市において「公園・緑」という環境キーワードに対しての反応は鈍く、宅地が密集している東京23区に関しては、「公園・緑」を居住環境として重視する傾向にあると考えられます。

東京から帰郷した当時は、浦島太郎にでもなったように各務原市の公園の多さに驚き、息子とともに公園巡りをしたものですが、各務原市のような地方都市においては、公園を含む緑を中心とした環境はありふれており、正当な評価が受けられず、逆に「イオン等の大規模商業施設への距離」等を居住環境として評価する傾向にあるわけです。

 

あえて分析・考察しなくても当たり前の事と言われてしまえばそれまでですが、公園・緑地に対しても上記のとおりであり、Co2を大量に発生させる事務所ビル等がそもそも無いこと等から考えても、都市部と地方県とでは環境に対する見方が全く異なります。

東京から岐阜へ帰りはや10ヶ月が経とうとしていますが、東京時代に感じていた環境への意識は地方では全く感じられず、国としての環境政策の難しさを実感しました。

 

ちなみに各務原市は公園を整備することで、2005年に公園都市日本一「緑の都市賞」内閣総理大臣賞を受賞し、2009年には世界的なコンクールである「住みよい都市国際コンクール(The Livcom Awards: The International Awards for Liveable Communities2009)」銀賞・世界第3位を受賞しました。

 

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