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コラム「夢の農家レストラン」

祖父母の家は果樹園で、現在は三代目である叔父が経営しております。その娘である私の従妹は、前々から果樹園内でカフェを開きたいと言っていたのですが、近年、彼女の計画を後押しするような法改正がありました。

2020年3月、「農業振興地域の整備に関する法律施行規則の一部を改正する省令」が施行され、これにより、これまで農業用施設しか設置できなかった農用地区内の土地に、農業者自らが自己の生産する農畜産物や、農業振興地域内で生産される農畜産物を主たる材料として調理し提供する場合に限り、農家レストランを設置することが可能となりました。

農家レストランとは、その名の通り農家が自家生産した農産物等を用いて営むレストランですが、業態は様々であり、郷土料理やイタリアン、カフェ、パン屋、フルーツパーラー等多岐にわたります。農家レストランを開設する利点としては、料飲収入等による所得の向上だけでなく、生産物のアピールや、自社のブランディング、規格外農産物の活用、休耕地の有効利用等が挙げられます。また昨今、ウェルネスやサステナブル志向の高まりを背景に、グリーンツーリズムへの関心も高まっていることから、地域との連携により、観光農園として活動の幅を広げることも期待できます。相応のイニシャルコストに加えて、収益が安定するまでの運転資金や、主軸である農業との兼ね合い、周辺農地への配慮等、参入へのハードルはけして低いとは言えません。しかし、綿密な事業計画や経営戦略、コンセプトの明確化等により、成功した事例も多く見られます。調べてみると、叔父の果樹園の近隣にも、成功している農家レストランがありました。採れたてのフルーツを使ったパフェのお店で、メディア等に度々紹介されているようです。強力なライバルを前に前途多難な予感ですが、従妹には頑張って欲しいものです。(祐紀)

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