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コラム【緑化のススメ】

日々繰り返される満員電車のストレスに耐え兼ね、巷でまことしやかに囁かれている植物の癒し効果にすがるべく、緑化週間と銘打ち観葉植物を数鉢部屋に飾ったのは、3年前のGWでした。以来、気づけば我が家における観葉植物の数はゆうに70鉢を超え、NO PLANTS NO LIFE、もはや植物のない生活など考えられない状態に陥ってしまいました。これはいささか極端な例ではありますが、ここまで執拗に植物を買い集めてしまうということは、植物があることにより脳が何らかの快適性を覚えているとしか考えられません。そこでこの度は、観葉植物中毒者となり果てた我が身を顧み、近年推奨されてやまない緑化の効果について調査してみました。

壁面緑化や屋上庭園等、緑化地域制度の導入もあり、街を歩いていると、我が国における緑化トレンドは年々加速しているように思えます。大気浄化効果、ヒートアイランド現象の軽減効果、乾燥防止効果等、物理的な効果は言うまでもありませんが、様々な論文に目を通してみたところ、植物が我々の心身に及ぼす影響は、噂などではなく、多様な研究によって実証されていました。驚いたのは、病室の窓から樹々が見える外科手術後の患者は、壁が見える同種の患者に比べ、強い鎮静剤の要求頻度が低く、手術後の入院期間も僅かに短い、といった研究結果です。また、多くはオフィスワーカーを対象とした実験でありましたが、いずれにおいても植物を置いたオフィスでは、置かない場合に比べ、疲労感及びストレスの軽減、作業効率の向上等、更には、病気欠勤日数を減少させることを示唆する結果まで得られていました。想像以上の癒し効果ですね。植物収集癖が益々加熱してしまいそうです(家族には酔狂がられておりますが…)。我が家の至る所に配置されている観葉植物は、それぞれが陽の当たる方へ当たる方へと一生懸命茎を伸ばしており、その健気な姿にいつも胸を打たれるのです。(祐紀)

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