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シニアハウスブログ 第14回「空き家と「終の棲家」」

日本ヴァリュアーズの高嶋です。 

今年のゴールデンウィークは大型連休で旅行者数が過去最高になったようです。 

私は特に旅行は行きませんでしたが、いつものように実家に帰省しました。 

今年3月に常磐道の常磐富岡ICと浪江IC間が開通したため、今回は常磐道を利用しました。帰還困難区域を通過することもあり、高速道路から見える景色は2011311日から時が止まったままの状態でした。汚染土を纏めたであろう黒い袋や被災した建物が震災当時と変わらないまま残されている・・・改めて震災がもたらした被害の大きさを痛感した瞬間でした。 

 

私の実家は山形市内にあります。年に何度か帰省していますが、いつも感じるのは町内の活気が少しずつ失われていることです。実家は2戸の戸建住宅と隣接していますが、今はいずれも空き家になっています。相続人が管理を行うこともないため、建物は劣化し、樹木や草木は伸び放題、環境衛生上良くない状態になっています。 

 

下図は総務省が公表している「平成25年住宅・土地統計調査」です。 

年々空き家率は上昇しており、今後も空き家率は上昇していくことが考えられます。

 

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こうした空き家問題が深刻化する中、今月下旬に「空き家対策特別措置法(特措法)」が完全施行され、倒壊など著しい危険がある物件を「特定空き家」とし行政代執行で撤去でき、固定資産税の優遇措置もなくなる見通しになっているようです。

空き家が増えている背景には、核家族化が進んでいる現実があります。親と同居せずに親元を離れて生活する世帯が増え、親が老人ホームなどの高齢者施設に入所することになったタイミングで実家がそのまま空き家になってしまうケースが多いのだと思います。老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など高齢者向けの施設が年々増加している中、反対に放置されたままの空き家が急増することが懸念されます。特に過疎化の進む地方都市においてはこうした空き家の問題は喫緊の課題であり、ゴーストタウン化しないような街づくりが必要になっています。

 

「どこを終の棲家にしたいと考えますか?」

20145月にオウチーノ総研から公表された「終の棲家」に関する実態調査です。東京都に暮らす5069歳の男女にアンケート調査を行った結果をまとめたものですが、「自宅」と回答した割合が65.9%、「サービス付き高齢者向け住宅」と回答した割合が13.8%、「老人福祉施設・老人ホーム」と回答した割合が9.9%(残りはその他回答)となっています。

現在高齢化が進行しており、高齢者向けの施設やサービスが多様化、充実化している中で、やはり「自分の家で最期を迎えたい」と考える高齢者が多いようです。

しかし一方で、「介護が必要になったら子どもに介護してもらいたいか?」については、「子どもにあまり介護をして欲しくない」と考える人が約8割を超えています。

ひとり暮らしの高齢者や高齢者夫婦が孤独死するケースが増加し、問題になっている中で、子どもには頼らないで老後を過ごしたい、そして自宅で最期を迎えたいと願う高齢者は多くなっているのだと思います

 

厚生労働省によると、民間の有料老人ホームに比べて経済的な負担の軽い特養老人ホームの「待機老人」の数は約52万人(2013年度)となっており、様々な理由で施設に入所できず、在宅介護や訪問介護に頼らざるを得ないケースも増えています。

人生の最後を安息に迎えられる環境整備が早急に求められます。

 

以上



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