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コラム「がんばれローカル遊園地」

「東武動物公園」がある町で育ちました。小学校の遠足も、絵画の授業も、親族が集まった際のお出かけも「東武動物公園」で、アルバイトができる年齢になった頃には、園内の売店でソフトクリームをくるくる巻いていました。最近開園40周年を迎えたというニュースを耳にして、とても嬉しくなりました。一方で、記憶に新しい「としまえん」の閉園等、2000年代に入ってから遊園地の閉園が相次いでいます。理由を探ってみたところ、鍵は2001年という年にありました。

戦前から戦後間もなくの遊園地開発は、民間鉄道会社と強い結びつきがあります。「向ヶ丘遊園(2002年閉園)」や「西武園ゆうえんち」等、鉄道会社の沿線開発に伴い、乗客誘致の為に郊外へ作られた遊園地は少なくありません。1955年、都心の大型遊園地である「後楽園遊園地」の開業を皮切りに、地域密着型のローカル遊園地開発は加速します。そしてついに1983年、国内初のテーマパークである「東京ディズニーランド(TDL)」が開園しました。以降、徹底的な非日常空間の創出で圧倒的な集客力を発揮したゲームチェンジャーの出現により、ローカル遊園地は厳しい経営を強いられます。90年代はそれでもなんとか営業を続けていました。しかしながら、2001年における東京ディズニーシー及びユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の開業が決定打となり、ローカル遊園地に閉園ラッシュが訪れます。そして残念ながら、遊園地・テーマパーク東西二強時代におけるローカル遊園地淘汰は、現在も続いているようです。

誰しもがひとつくらいは、遊園地にまつわる何らかの思い出があるのではないでしょうか。家族や友人の笑い声、観覧車の中から探そうとした自分の家等々。ローカル遊園地には、TDLやUSJにはない、和やかで、朗らかで、のんびりとした雰囲気があります。そんな場所が消えてしまわないよう、時には、地元にある遊園地に足を運んでみてはいかがでしょうか。 (祐紀)

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