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コラム「金沢にみる観光都市活性化の稀少例」

先月後半、北陸新幹線開通後では初めて金沢を訪れました。これまでも、毎年あるいは隔年程度で金沢へ出張する機会はあったので、来るべき新幹線開通に向けて街が少しずつ変わって行く様子を見てきました。

既に新幹線開通から半年以上を経過していましたが、列車は平日でも満席、ホテルもリーズナブルなところでは1ヶ月以上前から満室といった状況が続いています。実際に驚くほどたくさんの観光客、ビジネス客が確認できました。また、外国人の姿も多く、金沢駅周辺、武蔵ヶ辻、香林坊・片町といった中心部の飲食店等も、昨年までと比べて軒並み活気がありました。

金沢市の今年度の正確な観光客数や宿泊客数の統計はまだ確認できませんが、新幹線効果、インバウンド効果、景気回復といった複数の要素が重なる絶好のタイミングとなったことで、潜在的な観光都市としての顧客誘引力を発揮したといえます。

かつて、新幹線等の交通インフラが新設されたにもかかわらず、街おこしにつながらず、期待されたほどの開発がされないままの地域は数多くあります。こうした失敗例と比較して、金沢は本来持っていた観光資源の質量に対して、首都圏からの交通アクセスが悪すぎたために、十分に実力を発揮できていなかったものが、今回のタイミングで一気に開花した稀有な例と認められます。今後、金沢が現在の様な魅力を維持し続け、企業誘致や人口流入につなげることが出来るか、 観光都市活性化の貴重な成功例として注目しています。(小室)

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