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コラム[景観まちづくり刷新]

国土交通省が促進する「景観まちづくり刷新支援事業」は、我が国の観光立国実現に向けて、優れた景観や歴史的建造物を有する地区に対して、観光資源の保全やインフラ整備を支援する取り組みです。
高山市、長崎市、函館市等、全10市にモデル地区が指定されていて、建築物の外観修景、プロムナード整備といった景観資源の保全・活用に関する事業の実施や、景観や街並みを楽しむための社会実験やPR活動といった観光地としての魅力向上に資する事業の実施を国が支援するとされています。
古くからの観光地としての名声を有する土地や、小説や映画の舞台となりイメージ先行の土地も数多くありますが、実際に訪れてみると管理が杜撰であったり、導線が悪く回遊しにくいことや、インフラ未整備で不便を感じる等、期待を裏切られるケースも少なくありません。
ヨーロッパの有名観光地に見られるような徹底した景観整備は、国内外の観光需要喚起には欠かせない取り組みです。観光立国を謳うには、古い街並みや歴史的建造物等の観光資源を豊富に擁する我が国でも、国際水準での観光地開発・整備が必要と思います。
また、社会実験やPR活動では、昨今アニメコンテンツやゆるキャラを使った自治体による安易なPRが目立ちますが、観光地として最も重要なのは、あくまで現地で体感できるハードとしての観光資源に他なりません。
この支援事業によって、愛すべき個性的な街並みの多くが、訪問者の体験として深く印象に残るような、特長的で優れた景観を保持できるよう期待したいと思います。(小室)

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