03-3556-1702(東京)
052-950-2771(名古屋)

中古住宅評価手法の再考

先日、自民党住宅土地・都市政策調査会の中古住宅市場活性化小委員会が、提言「中古住宅市場に流通革命を」をまとめました。中古住宅流通市場の活性化を目的として、情報公開のあり方やデータベース創設等を中心に8つの提言で構成されています。

主な内容としては、①レインズの改善、②インスペクション活用等による情報の非対称性解消、③中古版長期優良住宅、④建物評価方法の見直し、⑤中古マンション管理情報の活用、⑥不動産総合データベース、⑦不動産ビジネス環境整備、⑧空き家活用、となっています。

私たち不動産鑑定士も、中古住宅の流通活性化に貢献できる分野は数多くあり、鑑定士協会等を始めとして様々な取り組みが行われています。中でも、④の建物評価方法の見直しについては、不動産鑑定士が理論的・実践的に検討を行う分野と考えられます。

これまでの中古住宅市場においては、建物の維持管理の状態や修繕・リフォームの有無にかかわらず、20年を経過するとほぼ建物価格はゼロとされることが慣習となっています。こうした十把一絡げな市場の実態に対して、良質な住宅には相応の価値が認められるような評価方法の再考が求められています。

現在、(公社)日本不動産鑑定士協会連合会によって、従来よりもさらに精緻化された新しい建物評価の方法への取り組みが行われています。この新たな評価方法の普及により建物の性能や修繕履歴を適切に中古住宅の価値に反映できるようになり、中古住宅の流通活性化に貢献することが期待されています。(小室)

 

Sorry, the comment form is closed at this time.