英文評価、海外不動産評価及びその他翻訳業務
不動産鑑定士による英文フル・レポートの作成 日本の「不動産」を言葉で説明しようとする場合、その物的、権利的な態様が独特なため、また日本特有の不動産概念があるため、一般の皆様には馴染みのない表現が多く用いられます。また、「評価」という側面についても、不動産鑑定評価基準をベースとした様々な判断基準や評価手法は複雑で、「不動産」の「評価」レポートは読み手の皆様には難解に感じられることが多いかもしれません。
このような不動産評価レポートを英文でご提供する場合には、訳者にも相応の不動産知識、評価知識が必要とされることは言うまでもありません。一方で、海外のお客様にレポートをより深く理解して頂くためには、国際評価基準(IVS)やRICS-REDBOOK、USPAPといったグローバルな評価基準への理解を深めるとともに、ドメスティックとグローバルをつなぐ語彙解釈やニュアンスの理解が必要となります。
日本ヴァリュアーズではこのような観点から、「評価の主体による英文レポート業務」をモットーとして、不動産鑑定評価基準に則った日本語の不動産鑑定評価書をまず作成し、これをご提供することを前提として、同内容の英文フル・レポートを作成する技術力を養ってまいりました。日本ヴァリュアーズはコーポレート・メンバーとしては国内唯一のIVSC加盟機関です。また、社内にはFRICS、 CREといったグローバルな資格取得者を有し、不動産鑑定士による完全監修のもとで業務を行います。これまでには豪州REITに係るファンド組成やドイツの年金ファンド等の海外メジャープレーヤーからの鑑定評価・英文フル・レポートのご依頼も多く頂いてまいりました。
ご依頼のパターンとしては、不動産証券化目的や会計上の時価評価、売買の参考といった目的により、下記のようなものがございます。
特に②や③のケースでは、依頼者が本国から直接評価に対する質問やディスカッションを要望されることが多く、これに対しても日本ヴァリュアーズでは評価主体である不動産鑑定士が対応させて頂きますので、タイムリーかつ的確なレスポンスが可能です。
フル・レポートには相応のコストと時間がかかります。そこで依頼者の依頼目的に応じて、評価書の英文サマリーをご提供致します。コスト的、時間的な余裕に対応し、様々なスペックのサマリーレポートを用意しております。また、より簡便な不動産ソリューション・レポートや各種コンサルティング業務等、英語を前提としてご提案させて頂きます。
不動産をとりまく法律システムや取引慣行などは、各国の社会・経済的背景によってそれぞれに異なるため、国ごとに評価に対する考え方も異なっています。一方、経済・金融のグローバル化により、会計基準の国際化は大きく進展してきています。法人企業においても、海外に所有する不動産の時価評価ニーズや、また2008年5月におけるJ-REITの海外不動産投資解禁以降、海外への不動産投資ニーズは、ともに高まりをみせております。
このような状況において、日本ヴァリュアーズでは、前身であるヒロ&リーエスネットワーク時代から、海外の主要評価機関とのネットワーク構築を進めてまいりました。現在では北米、韓国、香港/中国の各大手鑑定評価機関との業務提携を有し、アジア諸国を中心として、現地不動産鑑定士との連携のもと、日本語と英語を駆使し、お客様のニーズに沿った的確な評価・コンサルティング業務を遂行することが可能です。
海外評価機関提携先(2010年10月1日現在):
このほか日本ヴァリュアーズでは、複雑な不動産関連文書や契約書等の英訳・和訳業務、過去に取得された鑑定評価書の英訳業務など、不動産と評価の専門家である不動産鑑定士による完全監修にて、英文翻訳に特化した業務もご提供してまいります。